いつもありがとうございます。
「香美人」研究家・三井エレナです。
先日、私がみっちりと
「お香」を学ばせていただいた
学校の授業を再度受講してきました。
インプットした学びを アウトプットとして
皆さまにお伝えし、再度学び直す。
また新たな発見満載のひとときでした。
今日は、香の師匠の何気ない言葉で
心に響いた一節があり
皆さんにお伝えしたくなりました。
「いい香り同士
上っ面だけの香りを混ぜ合わせても
全然面白みがない。
なにこれ?って
主役にはならない地味な香りや
臭い香りも調合してこそ
奥深い香りになる。それが、お香の楽しさ。」
レッスンにお越しいただき
「クセ」のある香原料を
香ったことがある皆さんは
お分かりいただけると思います。
香原料は、全体的に、かなり地味。
そして、蓋をしたくなるような
臭い香りもあります。笑
それらを隠し味のように使い
バランスよく調合することで
奥深く、心のひだに響くような
美しい調合になるのです。
それは、私たちの「生きる姿」にも
なぞらえることができると思うのです。
思わず蓋をしたくなるような
恥ずかしい出来事、辛い経験、弱い心
ストレスを感じること。。。
もちろん、私にあります、、、、。笑
決して「光」だけではない
それら全てが、人生のスパイスとなり
必要な養分になり
人は学び、成長し
それらを昇華することで
人間的な魅力や深みになります。
「お香」を調合していると
自分はまだまだだなぁ、、、
と思うことがたくさんあります。
古から伝わる「お香」は本当に奥深いな、と。
お香の原料である
40年、50年経て醸し出される香木や
決していい香りとはいえない
植物の根っこや茎から
教えてもらうことがたくさんあります。
キラキラと華いだ表の部分だけが
人の魅力を作るのでは決してないのですよね。
538年の仏教伝来頃から
弛まなく日本で愛され続けるお香。
時代とともに、変化、進化を続け
人の心を深く癒し
本質的に寄り添い続けるお香。
人も「進化や変化」なくして
人を魅了する「魅力」や「癒し」は
醸し出されないものですね。
そんなことを感じた、ひとときでした。