今回の帰省で、一番触れたかったもの。
それは、「越前和紙」。
1500年もの歩みをもち、全国でも最高品質を誇る
丈夫で美しい、越前和紙。
日本で唯一「 紙の神様」を祀る
越前市の大瀧・岡太神社 へ。
苔むした境内、そびえ立つご神木、荘厳な社殿に魅せられて。
突然の冷たい雨で、工房内の静謐さ、際立つ中
小学生以来の、「紙漉き」体験。
その昔、紙漉きの技術の高い職人を抱えられる
権力の証として、武士の身分証明や
信ぴょう性のある文書としても
時の権力者たちにも高い評価を得ていた、越前和紙。
和紙の主原料である植物「楮(こうぞ)」の繊維と
「ネリ」と呼ばれるトロロアオイの根から抽出した粘液を主に
和紙の原料駅の入った水槽に、網の貼られた木枠を入れて。
タイミングをはかりながら
和紙の原料を丁寧に漉いてゆく、繊細な工程。
同じものは2度とは生み出せない
唯一無二の紙漉き体験。
職人さんに教わりながら
慣れない手つきで漉いた和紙は
世界にたったひとつの宝物。