故郷・福井へ②〜匠に触れる、心に触れる〜

今回の帰省で、一番触れたかったもの。

それは、「越前和紙」。

1500年もの歩みをもち、全国でも最高品質を誇る

丈夫で美しい、越前和紙。

日本で唯一「 紙の神様」を祀る

越前市の大瀧・岡太神社 へ。

苔むした境内、そびえ立つご神木、荘厳な社殿に魅せられて。

突然の冷たい雨で、工房内の静謐さ、際立つ中

小学生以来の、「紙漉き」体験。

その昔、紙漉きの技術の高い職人を抱えられる

権力の証として、武士の身分証明や

信ぴょう性のある文書としても

時の権力者たちにも高い評価を得ていた、越前和紙。

和紙の主原料である植物「楮(こうぞ)」の繊維と

「ネリ」と呼ばれるトロロアオイの根から抽出した粘液を主に

和紙の原料駅の入った水槽に、網の貼られた木枠を入れて。

タイミングをはかりながら

和紙の原料を丁寧に漉いてゆく、繊細な工程。

同じものは2度とは生み出せない

唯一無二の紙漉き体験。

職人さんに教わりながら

慣れない手つきで漉いた和紙は

世界にたったひとつの宝物。