あの歴史上の人物も愛した、お香の原料

おうちで読書タイムに「お香」を焚いてみたり
京旅行のお土産にと「匂い袋」をいただいたり


きっとこれまでの暮らしの中で
「お香」に触れる経験が
何度もおありかと思います。

では、ひとつ質問です。


「お香の原料は何でしょう?」

答えは

「漢方薬の原料となる植物」です。

ちょっとびっくりですよね。

もう少し厳密に
丁寧にお答えすると

沈香や白檀という希少な「香木」や
丁子・桂皮・鬱金など
古くから「香薬」とも呼ばれる
お薬の原料にもなるスパイスです。

「丁子」=クローブ
「桂皮」=シナモン
「鬱金」=ウコン

といったほうが、おなじみですね。


他にも
「龍脳」「甘松」「山奈」
「大茴香」「麝香」など

漢方薬の原料としても有名な
数々の動植物性の香原料を中心に
粉末状になり
バランスよく調合されています。

インテリアショップや
お土産屋さんなどで
手軽に手に入るお香。

それらも素敵ですが、多くは
「合成香料」や
「タブ粉」とよばれる
つなぎのような役割を持つ
クスノキ科の植物の粉末が
高い割合で配合されています。

それによって
たくさんの人に好まれやすく
比較的お手頃に購入できるように
調合されています。

「香」をこよなく愛した歴史的人物。

それは、ご存知、徳川家康です。

熱心な香木コレクターであった、家康公。

希少な香木「伽羅」の原産国でもある
東南アジア諸国に熱心に書簡を送り
多くの伽羅をコレクションしました。

さらに「漢方薬マニア」でもあった、家康公。
医学への好奇心も旺盛で
自分で薬を調合してしまうほど
「健康オタク」でもあったそう。

江戸時代の平均寿命は40歳。
そんな時代に、75歳まで生きた家康公。

200年以上続く徳川幕府の
その栄華と繁栄の秘訣は

「健康であるということ」
そして
「香」にある

としても、過言ではないですね。