100年、1000年、残るもの。

いつもありがとうございます。

「香美人」研究家・三井エレナです。

一雨ごとに、日に日に朝晩涼しくなり

秋の深まりを感じますね。

9月、10月。「香美人」研究所のレッスンでは

「枕香(まくらこう)」を調合していただいています。

レッスン内容詳細は → こちら

「枕香」は、皆様おなじみ、「匂い袋」の一種。

眠る時に、枕元で香らせるお香です。

「匂い袋」というと、京都のお土産屋さんを

思い出される方も多いかもしれませんね。

「お香」には、大きく3種類に分けられます。

白檀・沈香といった香木や

桂皮・丁子・甘松といった香原料を

・常温でたのしむ・・・匂い袋・塗香など

・温めてたのしむ・・・練香・印香・香木など

・火をつけて楽しむ・・・線香・焼香など

と、大きく3つに分けられます。

ちなみに、常温で香るお香「匂い袋」の歴史は古く

奈良の大仏ができる以前だと言われています。

日本に現存する「匂い袋」で

古い記憶として残されていものは

現在も、「正倉院」に眠る「えび香」というものです。

悠久の時を経て、今もなお

「えび香」は、ほのかに香っているのだとか。

100年、1000年・・・

この日本で愛され続け

変化変容しながらも

その時代時代の人々の暮らし

そして、日本人の心に寄り添い続けるもの。

大切にそのバトンを繋いでいきたいと思います。