「香十徳」・・・心をいやし、ととのえる

新型コロナウィルスの影響で
わたしたちの生活も激変し

長引く自粛生活で
今まで以上に、何かと
恐れや、不安
ストレスを抱きやすい世の中ですね。

そんなときに、少しでも

こころがやすらいだり
緊張がほどけたり
バランスを崩したきもちを
ととのえる「なにか」があれば

また前へとすすむ力や元気が
湧き上がってくるものですね。

そんなときにお役に立てるのが
「お香」です。

それを裏付けるような
こんな漢詩があります。

じつは、中国北宋の詩人「黄庭堅」の
この漢詩を日本に広めたのは

とんちでおなじみの
みなさんご存知「一休さん」。

室町時代の臨済宗の僧
「一休禅師」です。

実は、「香」との繋がりの
とても深い人物なのです。

私も「香」を深く学ぶまでは
そのことを知りませんでした。

この「香十徳」の「香」とは
「沈香」のことを指します。

そう、以前記事にした
かの徳川家康が熱心にコレクションした
あの「沈香」です。


こころのよどみを洗い流し
疲れたこころを癒し
自分らしさに立ち戻る。

それが
「こころをととのえる」
ということではないでしょうか。


5キロ痩せました!
とか
年収が10倍になりました!
のように

香りによるこころの変化は
数値には表わしづらいものです。

でも、香を愛した人々が
しっかりその歴史に
足跡を残しているように

悠久の時を経ても
決して朽ちることのない
心に響くパワーが
「香」にはあります。